Debian 11 Bullseye
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OpenSSH : SSH 鍵ペアでの認証2021/08/17

 
クライアント用に SSH 秘密鍵、サーバー用に SSH 公開鍵を作成し、鍵ペアによる認証でログインできるようにします。
[1] 鍵ペアはユーザー各々で作成します。よって、鍵ペアを作成するユーザーでサーバー側にログインして作業します。
# 鍵ペア作成

debian@dlp:~$
ssh-keygen

Generating public/private rsa key pair.
Enter file in which to save the key (/home/debian/.ssh/id_rsa): # 変更の必要がなければ 空 Enter
Created directory '/home/debian/.ssh'.
Enter passphrase (empty for no passphrase): # パスフレーズ設定 (ノーパス設定にする場合は 空 Enter)
Enter same passphrase again:
Your identification has been saved in /home/debian/.ssh/id_rsa
Your public key has been saved in /home/debian/.ssh/id_rsa.pub
The key fingerprint is:
SHA256:H+lFm+3c93VekrLiFCYAwoWDUVs43s4JEze8wr8QzG8 debian@dlp.srv.world
The key's randomart image is:
.....
.....

debian@dlp:~$
ll ~/.ssh

total 8
-rw------- 1 debian debian 2655 Aug 17 13:48 id_rsa
-rw-r--r-- 1 debian debian  574 Aug 17 13:48 id_rsa.pub

debian@dlp:~$
mv ~/.ssh/id_rsa.pub ~/.ssh/authorized_keys

[2] サーバー側で作成した SSH 秘密鍵をクライアント側にファイル転送すると、そのクライアントから対象サーバーに、鍵ペア認証でログイン出来るようになります。
debian@node01:~$
mkdir ~/.ssh

debian@node01:~$
chmod 700 ~/.ssh
# サーバーで作成した SSH 秘密鍵を転送

debian@node01:~$
scp debian@dlp.srv.world:/home/debian/.ssh/id_rsa ~/.ssh/

debian@dlp.srv.world's password:
id_rsa                                        100% 2655     2.0MB/s   00:00

debian@node01:~$
ssh debian@dlp.srv.world

Enter passphrase for key '/home/debian/.ssh/id_rsa':   # 設定したパスフレーズ
Linux dlp.srv.world 5.10.0-8-amd64 #1 SMP Debian 5.10.46-4 (2021-08-03) x86_64
.....
.....

debian@dlp:~$  
# ログインできた

[3] なお、鍵ペア認証にした場合、以下のように SSH サーバー側でパスワード認証を禁止すると、よりセキュアな環境とすることができます。
root@dlp:~#
vi /etc/ssh/sshd_config
# 58行目 : コメント解除してパスワード認証不可に変更

PasswordAuthentication
no
root@dlp:~#
systemctl restart ssh

Windows クライアントからの SSH 鍵ペア認証 #1
 
Windows クライアントから SSH 鍵ペア認証でログインする場合の設定です。
Putty を例に進めます
事前に、SSH 秘密鍵を Windows クライアントにファイル転送しておきます
[4] Putty に同梱されている [Puttygen.exe] を実行します。([Putty.exe] と同じフォルダに保管)
同梱されていない場合は、公式サイト (www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/) より、[Puttygen.exe] をダウンロードして [Putty.exe] と同じフォルダに保管します。
[Puttygen.exe] 起動後、以下の画面で [Load] ボタンをクリックします。
[5] 事前に SSH サーバーから転送しておいた SSH 秘密鍵を指定すると、パスフレーズを求められるので入力して応答します。(ノーパス設定の場合は不要)
[6] パスフレーズでの応答が完了すると以下の画面になります。[Save private key] ボタンをクリックして、任意のフォルダーに任意のファイル名で保存します。
[7] Putty 本体を起動し、左メニューで [Connection] - [SSH] - [Auth] と開き、下段のフィールドに、作成した [Private key] ファイルを選択します。
[8] 左メニューの [Session] に戻り、接続するホストの名前または IP アドレスを入力して、接続します。
[9] SSH 鍵ペアを作成したユーザーでログインしようとすると、以下のようにパスフレーズを求められ、設定したパスフレーズを入力するとログインできます。
Windows クライアントからの SSH 鍵ペア認証 #2
[10] Windows 10 (1803 以降) の場合は OpenSSH クライアントが標準搭載されているため、Putty 等の SSH クライアントソフトウェアを用意しなくとも、サーバー側で生成した鍵ペアの秘密鍵の方を Windows クライアントへ転送し、Windows 側でログオン中のユーザーディレクトリ配下の [.ssh] フォルダ内に秘密鍵を格納するのみで、SSH 鍵ペアでの認証が可能です。
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