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OpenSSH : SSH 鍵ペアでの認証2021/02/22

 
クライアント用に SSH 秘密鍵、サーバー用に SSH 公開鍵を作成し、鍵ペアによる認証でログインできるようにします。
[1] 鍵ペアはユーザー各々で作成します。よって、鍵ペアを作成するユーザーでサーバー側にログインして作業します。
# 鍵ペア作成

[cent@dlp ~]$
ssh-keygen

Generating public/private rsa key pair.
Enter file in which to save the key (/home/cent/.ssh/id_rsa):   # 変更の必要がなければ空 Enter
Created directory '/home/cent/.ssh'.
Enter passphrase (empty for no passphrase):   # パスフレーズ設定 (ノーパス設定にする場合は空 Enter)
Enter same passphrase again:
Your identification has been saved in /home/cent/.ssh/id_rsa.
Your public key has been saved in /home/cent/.ssh/id_rsa.pub.
The key fingerprint is:
SHA256:z97YlgMx/CtQbrGDRCRJGN8X3GFVT1U77cwfSXTinhs cent@dlp.srv.world
The key's randomart image is:
.....
.....

[cent@dlp ~]$
ll ~/.ssh

total 8
-rw-------. 1 cent cent 2655 Feb 21 20:33 id_rsa
-rw-r--r--. 1 cent cent  572 Feb 21 20:33 id_rsa.pub

[cent@dlp ~]$
mv ~/.ssh/id_rsa.pub ~/.ssh/authorized_keys

[2] サーバー側で作成した SSH 秘密鍵をクライアント側にファイル転送すると、そのクライアントから対象サーバーに、鍵ペア認証でログイン出来るようになります。
[cent@node01 ~]$
mkdir ~/.ssh

[cent@node01 ~]$
chmod 700 ~/.ssh
# サーバーで作成した SSH 秘密鍵を転送

[cent@node01 ~]$
scp cent@dlp.srv.world:/home/cent/.ssh/id_rsa ~/.ssh/

cent@dlp.srv.world's password:
id_rsa                                        100% 1876   193.2KB/s   00:00

[cent@node01 ~]$
ssh cent@dlp.srv.world

Enter passphrase for key '/home/cent/.ssh/id_rsa':   # 設定したパスフレーズ
Activate the web console with: systemctl enable --now cockpit.socket

Last login: Sun Feb 21 20:33:25 2021
[cent@dlp ~]$  
# ログインできた

[3] なお、鍵ペア認証にした場合、以下のように SSH サーバー側でパスワード認証を禁止すると、よりセキュアな環境とすることができます。
[root@dlp ~]#
vi /etc/ssh/sshd_config
# 70行目 : パスワード認証不可に変更

PasswordAuthentication
no
# 74行目 : 以下は RHEL/CentOS デフォルトで [no] に設定されているが

# もし有効になっている場合は合わせて [no] に変更

# Change to no to disable s/key passwords
#ChallengeResponseAuthentication yes
ChallengeResponseAuthentication no
[root@dlp ~]#
systemctl restart sshd

Windows クライアントからの SSH 鍵ペア認証 #1
 
Windows クライアントから SSH 鍵ペア認証でログインする場合の設定です。
Putty を例に進めます
事前に、SSH 秘密鍵を Windows クライアントにファイル転送しておきます
[4] Putty に同梱されている [Puttygen.exe] を実行します。([Putty.exe] と同じフォルダに保管)
同梱されていない場合は、公式サイト (www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/) より、[Puttygen.exe] をダウンロードして [Putty.exe] と同じフォルダに保管します。
[Puttygen.exe] 起動後、以下の画面で [Load] ボタンをクリックします。
[5] 事前に SSH サーバーから転送しておいた SSH 秘密鍵を指定すると、パスフレーズを求められるので入力して応答します。(ノーパス設定の場合は不要)
[6] パスフレーズでの応答が完了すると以下の画面になります。[Save private key] ボタンをクリックして、任意のフォルダーに任意のファイル名で保存します。
[7] Putty 本体を起動し、左メニューで [Connection] - [SSH] - [Auth] と開き、下段のフィールドに、作成した [Private key] ファイルを選択します。
[8] 左メニューの [Session] に戻り、接続するホストの名前 または IP アドレスを入力して、接続します。
[9] SSH 鍵ペアを作成したユーザーでログインしようとすると、以下のようにパスフレーズを求められ、設定したパスフレーズを入力するとログインできます。
Windows クライアントからの SSH 鍵ペア認証 #2
[10] こちらの [8] に記載の通り、Windows 10 バージョン 1803 以降を使用中の場合は OpenSSH クライアントが標準搭載されているため、Putty 等の SSH クライアントソフトウェアを用意しなくとも、サーバー側で生成した鍵ペアの秘密鍵の方を Windows クライアントへ転送し、Windows 側でログオン中のユーザーディレクトリ配下の [.ssh] フォルダ内に秘密鍵を格納するのみで、SSH 鍵ペアでの認証が可能です。
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