CentOS 8
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PXE Boot : ネットワークインストール2020/02/12

 
クライアントコンピューターから PXE サーバーに配置した ISO イメージを読み込んでネットワークインストールします。 クライアントマシンに光学ドライブが搭載されていない場合や、多くのクライアントマシンに OS をインストールする場合に便利です。 クライアントとなるマシンは PXE 対応の NIC を搭載している必要があります。
[1]
[2] ネットワーク経由でブートさせたい OS の ISO イメージを前もって適当な場所へダウンロードしておき、以下の作業を行います。 下例は事前に CentOS 8 の ISO イメージを [/home/iso] 配下にダウンロードしています。
[root@dlp ~]#
dnf -y install syslinux
[root@dlp ~]#
cp /usr/share/syslinux/pxelinux.0 /var/lib/tftpboot/
[root@dlp ~]#
mkdir -p /var/pxe/centos8

[root@dlp ~]#
mkdir /var/lib/tftpboot/centos8

[root@dlp ~]#
mount -t iso9660 -o loop,ro /home/iso/CentOS-8.1.1911-x86_64-dvd1.iso /var/pxe/centos8

[root@dlp ~]#
cp /var/pxe/centos8/images/pxeboot/{vmlinuz,initrd.img} /var/lib/tftpboot/centos8/

[root@dlp ~]#
cp /usr/share/syslinux/{menu.c32,vesamenu.c32,ldlinux.c32,libcom32.c32,libutil.c32} /var/lib/tftpboot/
[root@dlp ~]#
mkdir /var/lib/tftpboot/pxelinux.cfg

[root@dlp ~]#
vi /var/lib/tftpboot/pxelinux.cfg/default
# 新規作成

# PXE サーバーのホスト名 または IP アドレスは自身の環境に置き換え

default vesamenu.c32
prompt 1
timeout 60

display boot.msg

label linux
  menu label ^Install CentOS 8
  menu default
  kernel centos8/vmlinuz
  append initrd=centos8/initrd.img ip=dhcp inst.repo=http://10.0.0.30/centos8
label vesa
  menu label Install CentOS 8 with ^basic video driver
  kernel centos8/vmlinuz
  append initrd=centos8/initrd.img ip=dhcp inst.xdriver=vesa nomodeset inst.repo=http://10.0.0.30/centos8
label rescue
  menu label ^Rescue installed system
  kernel centos8/vmlinuz
  append initrd=centos8/initrd.img rescue
label local
  menu label Boot from ^local drive
  localboot 0xffff
[3] こちらを参考に Apache httpd をインストールして起動しておきます
その後、追加で以下の設定をします。
[root@dlp ~]#
vi /etc/httpd/conf.d/pxeboot.conf
# 新規作成

Alias /centos8 /var/pxe/centos8
<Directory /var/pxe/centos8>
    Options Indexes FollowSymLinks
    # アクセス許可範囲
    Require ip 127.0.0.1 10.0.0.0/24
</Directory>

[root@dlp ~]#
systemctl restart httpd

[4] ネットワーク経由でインストールするクライアント側のコンピューターで BIOS の設定を変更し、ネットワークブートを有効にしておきます (多くはデフォルトで有効になっている)。すると PXE サーバーからの読み込みが開始され、以下のように設定したメニューが表示されます。Enter キーを押下するとインストールが開始されます。
[5] インストーラー画面が起動します。以降は通常のインストールと同じです。
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