Ubuntu 20.04
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初期設定 : root ユーザーを有効にする2020/04/24

 
Ubuntu のデフォルト設定では root ユーザーはパスワードが設定されていないため利用不可となっています。 基本は管理者として設定したユーザーで [sudo] コマンドを利用して root 特権を行使するべきですが、何らかの理由で root ユーザーを利用したい場合は以下のようにして有効化することができます。
[1] Ubuntu サーバー インストール過程で追加したユーザーのように、Sudo による全管理者権限が与えられたユーザーであれば、 Sudo のオプション指定で root 権限のシェルを取得可能です。
ubuntu@dlp:~$
sudo -s

[sudo] password for ubuntu:   # 自身のパスワード
root@dlp:/home/ubuntu#        # 遷移完了
[2] または root ユーザーにパスワードを設定することで、従来の [su] コマンドによる遷移が可能となります。
ubuntu@dlp:~$
sudo passwd root

[sudo] password for ubuntu:   # 自身のパスワード
New password:                 # rootパスワード設定
Retype new password:          # 確認再入力
passwd: password updated successfully

ubuntu@dlp:~$
su -

Password:                     # rootパスワード入力
root@dlp:~#                   # 遷移完了
当サイトの例では、以後、root ユーザーからのコマンド入力での表示をします。 一般ユーザーから Sudo で管理者権限を使用している場合はコマンドの頭に [sudo] をつけて読み替えてください。
上記いずれかの方法で root ユーザーのシェル取得による遷移行動を許可する場合は、実行可能ユーザーを限定しておいた方がよいでしょう。 Sudo の場合は禁止コマンドとしてシェルを登録しておけば [-s] オプション指定での root シェル取得による遷移行動は不可能となります。 Sudo の設定方法はこちらを参照ください
[3] [su] コマンドの実行を制限する場合は、以下のように設定します。
root@dlp:~#
vi /etc/pam.d/su
# 15行目:コメント解除し [su] を許可するグループ名追記

auth       required   pam_wheel.so  group=adm

# [su] を許可するユーザーを設定したグループに追加

root@dlp:~#
usermod -aG adm ubuntu

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