KVM : 仮想マシンを作成する2019/11/18 |
ゲスト OS をインストールして仮想マシンを作成します。当例ではホスト OS と同じ Fedora 31 をインストールします。
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[1] | 当例ではネットワーク経由のテキストモードでインストールします。
直接コンソールからでも、リモートから Putty 等のエミュレータ経由からでも実行可能です。 また、デフォルトでは仮想マシンのイメージの保管場所 (ストレージプール) は [/var/lib/libvirt/images] となっていますが、 当例では別パスにストレージプールを作成して進めます。 |
# ストレージプール ディレクトリ作成 [root@dlp ~]# mkdir -p /var/kvm/images [root@dlp ~]# virt-install \
Starting install...
--name fedora31 \
--ram 4096 \ --disk path=/var/kvm/images/fedora31.img,size=30 \ --vcpus 2 \ --os-type linux \ --os-variant fedora30 \ --network bridge=br0 \ --graphics none \ --console pty,target_type=serial \ --location 'http://ftp.iij.ad.jp/pub/linux/Fedora/fedora/linux/releases/31/Server/x86_64/os/' \ --extra-args 'console=ttyS0,115200n8 serial' # インストールが開始される
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上例で指定しているオプションの意味です。その他多数のオプションは [man virt-install] で確認可能です。
--name
仮想マシンの名前を指定
--ram
仮想マシンのメモリ容量を指定 (単位は M)
--disk path=xxx ,size=xxx
[path=] で仮想マシンのディスクの保管場所を指定 (デフォルトは [/var/lib/libvirt/images] 配下)
--vcpus[size=] で仮想マシンのディスク容量を指定 (単位は G)
仮想マシンの仮想 CPU 数を指定
--os-type
ゲスト OS の OS タイプを指定
--os-variant
ゲスト OS の種類を指定
--network[# osinfo-query os] で指定可能な OS の種類を確認可能
仮想マシンのネットワークタイプを指定
--graphics当例ではゲスト OS にブリッジ接続させたいため [--network bridge=br0] とした (br0 はインストールの項の [2] で設定したブリッジインターフェース) 物理マシンが複数の NIC を搭載し、且つ ブリッジインターフェースも複数を設定しており、仮想マシンからも同様に複数の ネットワークインターフェースを使用したい場合は、改行して複数指定
グラフィクスを指定 ([none] 指定でグラフィックス使用なし)
--console
コンソールタイプを指定
--location
インストール元を指定
--extra-args
インストール時にカーネルに渡すパラメータを指定
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[2] | インストーラー起動後はテキストモードでインストール作業を進めます。テキストモードも基本は GUI と同様のため、インストール過程は割愛します。 インストールが完了すると、通常通り一旦システムが再起動し、以下のようにターミナル上にゲスト OS のログインプロンプトが表示されます。 |
Fedora 31 (Server Edition) Kernel 5.3.7-301.fc31.x86_64 on an x86_64 (ttyS0) Web console: https://localhost:9090/ localhost login: |
[3] | ゲスト OS 側からホスト OS 側へのコンソールの切り替えは Ctrl + ] キーです。 ホスト OS 側からゲスト OS 側へのコンソールの切り替えは [virsh console (仮想マシン名)] とコマンドを入力します。 |
[root@localhost ~]#
[root@dlp ~]# # Ctrl + ] キー [root@dlp ~]# # ホスト側のコンソールに切り替わった virsh console fedora31 # ゲストOS [fedora31] のコンソールに切り替え Connected to domain fedora31
Escape character is ^]
[root@localhost ~]# # Enterキー押下 # ゲスト側のコンソールに切り替わった
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[4] | 作成した仮想マシンは容易に複製可能です。 |
[root@dlp ~]# virt-clone --original fedora31 --name template --file /var/kvm/images/template.img Allocating 'template.img' | 30 GB 00:02 Clone 'template' created successfully. # ディスクイメージ [root@dlp ~]# ll /var/kvm/images/template.img -rw-------. 1 root root 1875443712 Nov 17 19:41 /var/kvm/images/template.img # 定義ファイル [root@dlp ~]# ll /etc/libvirt/qemu/template.xml -rw-------. 1 root root 4744 Nov 17 19:41 /etc/libvirt/qemu/template.xml |
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