Fedora 21
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仮想マシン作成#12014/12/25

 
ゲストOSをインストールして仮想マシンを作成します。ここではホストOSと同じ Fedora 21 をインストールします。
[1] ここではネットワーク経由のテキストモードでインストールします。 直接コンソールからでも、リモートから Putty 等のエミュレータ経由からでも実行できます。
また、デフォルトでは仮想マシンのイメージの保管場所(ストレージプール)は /var/lib/libvirt/images となっていますが、 ここでは別の場所に新たにストレージプールを作成して進めます。
# ストレージプール ディレクトリ作成

[root@dlp ~]#
mkdir -p /var/kvm/images

[root@dlp ~]#
virt-install \
--name fedora21 \
--ram 4096 \
--disk path=/var/kvm/images/fedora21.img,size=30 \
--vcpus 2 \
--os-type linux \
--os-variant fedora21 \
--network bridge=br0 \
--graphics none \
--console pty,target_type=serial \
--location 'http://ftp.riken.jp/Linux/fedora/releases/21/Server/x86_64/os/' \
--extra-args 'console=ttyS0,115200n8 serial'
Starting install...    
# インストールが開始される
 
上で指定しているオプションの意味です。他にもいろいろあるので「man virt-install」で確認してみてください。
--name
仮想マシンの名前を指定
--ram
仮想マシンのメモリ容量を指定。単位は M
--disk path=xxx ,size=xxx
「path=」で仮想マシンのディスクの保管場所を指定 ( デフォルトは /var/lib/libvirt/images 配下 )
「size=」で仮想マシンのディスク容量を指定。単位は G
--vcpus
仮想マシンの仮想CPU数を指定
--os-type
ゲストOSのOSタイプを指定
--os-variant
ゲストOSの種類を指定
--network
仮想マシンのネットワークタイプを指定。 ここではゲストOSにブリッジ接続させたいため、「--network bridge=br0」とした。 br0 はインストールの項の[2]で設定したブリッジインターフェースを指定している。 物理マシンがNICを複数枚もっていて、且つブリッジインターフェースを複数設定しており、仮想マシンからも同様に複数の ネットワークインターフェースを使いたい場合は、改行して複数指定する。
--graphics
グラフィクスを指定。「none」指定でグラフィックスは使わない
--console
コンソールタイプを指定
--location
インストール元を指定
--extra-args
インストール時にカーネルに渡すパラメータを指定

[2] 後はテキストモードでインストール作業をするだけです。テキストモードでも基本はGUIと変わらないのでインストール過程は割愛します。 インストールが完了すると、いつものように一旦再起動がかかり、以下のようにターミナル上にゲストOSのログインプロンプトが表示されます。
Fedora release 21 (Twenty One)
Kernel 3.17.4-301.fc21.x86_64 on an x86_64 (ttyS0)

localhost login:
[3] ゲストOS側からホストOS側へのコンソールの切り替えは Ctrl + ] キーです。
ホストOS側からゲストOS側へのコンソールの切り替えは 「virsh console (ゲストの名前)」とコマンドをうちます。
[root@localhost ~]#    
# Ctrl + ] キーを押す

[root@dlp ~]#    
# ホスト側のコンソールに切り替わった
[root@dlp ~]#
virsh console fedora21
   
# ゲストOS 'fedora21' のコンソールに切り替え

Connected to domain www
Escape character is ^]    
# Enterキーを押す
[root@localhost ~]#    
# ゲスト側のコンソールに切り替わった
[4] インストールしたゲストOSは作成直後のクリーンな段階で、後々仮想マシンを増やす時用のテンプレートとしてディスクイメージをコピーしておくと便利です。 テンプレートとしてとっておいたディスクイメージから新たな仮想マシンを作成する場合は同じように「virt-clone」で複製できます。
# インストール直後のクリーンな状態をテンプレートとしてコピーしておく

[root@dlp ~]#
virt-clone --original fedora21 --name template --file /var/kvm/images/template.img

Allocating 'template.img'     | 20 GB 01:44
Clone 'template' created successfully.
[root@dlp ~]#
ll /var/kvm/images/template.img
 
# ディスクイメージ

-rw------- 1 root root 32212271104 Dec 25 20:50 /var/kvm/images/template.img
[root@dlp ~]#
ll /etc/libvirt/qemu/template.xml
 
# 定義ファイル

-rw------- 1 root root 3068 Dec 25 20:49 /etc/libvirt/qemu/template.xml
[5]
作成したゲストOSは、ホストOS側と同様に、ネットワーク等の基本的な初期設定をしておくとよいでしょう。
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