CentOS 5
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完全仮想化でのドメインU作成2009/04/20

  これまで紹介してきたのは準仮想化環境でのドメインU作成でしたが、 ここでは完全仮想化環境でドメインUを作成してみます。カーネルに手を加えなければならない準仮想化に対して、 完全仮想化ではカーネルに手を加える必要がないため、Windowsでも動かせます。 ただし、Xenでの完全仮想化には Intel VT が必要です。(準仮想化ではVTは必ずしも必要ではありません) お手持ちのコンピュータに搭載されているCPUがVT対応のものかどうか確認してください。

[1] ここでは完全仮想化ゲストに Windows Server 2003 をインストールして作成してみます。
ゲストOSのインストールはGUIでの作業になるため、X環境導入済み が前提です。
[root@ns ~]#
dd if=/dev/zero of=/var/xen/win2k3.img bs=1 count=1 seek=20G

1+0 records in
1+0 records out
1 byte (1 B) copied, 7.8e-05 seconds, 12.8 kB/s
[root@ns ~]#
vi /etc/xen/win2k3


# 以下の内容で新規作成


import os, re
arch = os.uname()[4]
if re.search('64', arch):
    arch_libdir = 'lib64'
else:
    arch_libdir = 'lib'

kernel = "/usr/lib/xen/boot/hvmloader"
builder='hvm'
memory = 512
shadow_memory = 8
name = "win2k3"
vcpus=2
pae=1
acpi=1
apic=1
vif = [ 'type=ioemu, mac=00:16:3e:00:00:51, bridge=xenbr0' ]
disk = [ 'file:/var/xen/win2k3.img,ioemu:hda,w', 'phy:/dev/cdrom,hdc:cdrom,r' ]
device_model = '/usr/' + arch_libdir + '/xen/bin/qemu-dm'
boot="dca"
sdl=1
vnc=0
serial='pty'
localtime=1
usb=1
usbdevice='mouse'
keymap='ja'
[2] 準備が整ったら、コンソール、またはVNC経由でアクセスしてターミナルを立ち上げ、 通常通りドメインUを立ち上げるコマンドを打つだけです。
[root@ns ~]#
xm create -c win2k3
[3] 以下のように Windows Server 2003 のインストーラが立ち上がります。 後は通常のインストール手順と同じです。
 
[4] ログイン画面です。Ctrl+Alt+Del キーは、コンソールからならばそのまま、 VNC経由だと、F8キーでVNCのメニューが出るので、その中の「Send Ctrl+Alt+Del」を選択するといけます。
 
[5] ログイン完了です。LinuxとWindowsのサーバー統合等で役立ちます。
 
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