Windows 2022
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ファイルサーバー : 共有フォルダーへアクセスする2022/02/09

 
クライアントコンピューターから共有フォルダーにアクセスします。
Windows 11 を例にします。
[1]
PowerShell を起動して設定します。
CUI の場合、共有フォルダーへのアクセスまで全てコマンド操作で行うのであれば問題ありませんが、
もし、共有フォルダーにドライブレターを割り当てて、GUI 上のエクスプローラーからもアクセスしたい場合は、PowerShell は管理者として起動せず、自身の標準ユーザー権限で起動します。
管理者権限で起動した PowerShell (コマンドプロンプトも同様) セッション上で共有へのアクセスをドライブレター付きで設定しても、管理者権限で起動した PowerShell と現在のログオンユーザーが起動したエクスプローラーとでは、セキュリティコンテキストが異なるため GUI 上のエクスプローラーではドライブレターを割り当てた共有フォルダーは表示されません。 (ビルトイン Administrator でログオンしていれば同じ)
Windows PowerShell
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# 下例で接続時に指定している接続ユーザー名とパスワードは下記条件下では指定不要

# * サーバー/クライアント双方が同一ADドメイン所属 且つ クライアントにログオン中のユーザーが共有アクセス許可されている
# * ワークグループ環境でも クライアント側にサーバー側の共有設定でアクセス許可されているユーザーと同名ユーザーが存在し 且つ パスワードも同一のユーザーでログオンして接続する場合

### New-SmbMapping によるフォルダーのマウント
# -LocalPath [マッピングするドライブレター]
# -RemotePath [\\サーバー名\共有名]
# -UserName [接続ユーザー名] -Password [接続ユーザーのパスワード]
# -Persistent [$true|$false]
#   $true でマッピングの永続化, $false で現在のセッションのみ有効 (未指定の場合の既定は false)
PS C:\Users\serverworld> New-SmbMapping -LocalPath "Z:" `
-RemotePath "\\rx-7.srv.world\Share01" `
-UserName "Serverworld" -Password "P@ssw0rd01" `
-Persistent $true 

# 確認
PS C:\Users\serverworld> Get-SmbMapping 

Status Local Path Remote Path
------ ---------- -----------
OK     Z:         \\rx-7.srv.world\Share01

PS C:\Users\serverworld> ls Z:\ 

    Directory: Z:\

Mode                 LastWriteTime         Length Name
----                 -------------         ------ ----
d-----          2/8/2022   5:39 PM                New folder
-a----          2/8/2022   5:39 PM             20 New Text Document.txt
-a----          2/8/2022   5:39 PM             14 TestFile.txt

# 接続を切断する場合は以下
PS C:\Users\serverworld> Remove-SmbMapping -LocalPath "Z:" 

### New-PSDrive によるフォルダーのマウント
# -Name [任意のドライブ名]
#   [-Persist] で永続化する場合は空きドライブレター名の指定が必要)
# -PSProvider [FileSystem]
#   ファイルシステムは [FileSystem], レジストリは [Registry]
# -Root [\\サーバー名\共有名]
# -Credential [接続ユーザー名/パスワードを指定]
#   下例は Serverworld/P@ssw0rd01
# -Persist (オプション指定でマウントの永続化, 未指定で現在のセッションのみ有効)
PS C:\Users\serverworld> New-PSDrive -Name "Share01" `
-PSProvider FileSystem `
-Root "\\rx-7.srv.world\Share01" `
-Credential (New-Object PSCredential("Serverworld", (ConvertTo-SecureString -AsPlainText "P@ssw0rd01" -Force))) 

# 確認
PS C:\Users\serverworld> Get-PSDrive -Name "Share01" | Format-Table -AutoSize 

Name           Used (GB)     Free (GB) Provider      Root                                                       CurrentLocation
----           ---------     --------- --------      ----                                                       ---------------
Share01                                FileSystem    \\rx-7.srv.world\Share01

PS C:\Users\serverworld> ls Share01:\ 

    Directory: \\rx-7.srv.world\Share01

Mode                 LastWriteTime         Length Name
----                 -------------         ------ ----
d-----          2/8/2022   5:39 PM                New folder
-a----          2/8/2022   5:39 PM             20 New Text Document.txt
-a----          2/8/2022   5:39 PM             14 TestFile.txt

# 接続を切断する場合は以下
PS C:\Users\serverworld> Remove-PSDrive "Share01" 

### 従来の net use でも接続可
# net use [ドライブレター (省略可)] [\\サーバー名\共有名] [/user:(ユーザー名)] [パスワード (省略した場合は対話入力)] [/persistent:(yes|no) (永続化の設定, 未指定の既定はYes)]
PS C:\Users\serverworld> net use "\\rx-7.srv.world\Share01" /user:Serverworld P@ssw0rd01 /persistent:no 
The command completed successfully.

PS C:\Users\serverworld> ls "\\rx-7.srv.world\Share01" 

    Directory: \\rx-7.srv.world\Share01

Mode                 LastWriteTime         Length Name
----                 -------------         ------ ----
d-----          2/8/2022   5:39 PM                New folder
-a----          2/8/2022   5:39 PM             20 New Text Document.txt
-a----          2/8/2022   5:39 PM             14 TestFile.txt

# 接続を切断する場合は以下
PS C:\Users\serverworld> net use "\\rx-7.srv.world\Share01" /delete 
ファイルサーバー : 共有フォルダーへアクセスする (GUI)
 
GUI でアクセスする場合は以下のように設定します。
[2] ドライブレターを割り当ててネットワークドライブとして利用する場合です。
[エクスプローラー] を開き、左メニューの [ネットワーク] を右クリックし、[ネットワークドライブの割り当て] を選択します。
[3] ドライブの欄には割り当てたいドライブ文字を、フォルダーの欄には、画面にも記載の通り [\\(対象サーバーのホスト名 または IP アドレス)\(共有名)] と入力し、[完了] ボタンをクリックします。
[4]
下記条件の環境下以外の場合は、以下の画面のような認証フォームが表示され、ユーザー認証が必要になります。 ファイルサーバー側の共有設定でアクセス許可した任意のユーザーアカウントで認証します。
認証フォームが表示されず、そのままアクセスできるのは下記のような場合です。
* ファイルサーバーとクライアント PC の双方が同一の Active Directory ドメインに所属し、且つ、クライアント PC にログオンしているユーザーアカウントが、ファイルサーバー側の共有設定でアクセス許可されている場合
* ワークグループ環境であっても、クライアント PC 側に、ファイルサーバー側の共有設定でアクセス許可されているユーザーアカウントと同名のユーザーアカウントが存在し、 且つ パスワードも同一のユーザーアカウントでログオンして接続する場合
[5] 共有フォルダーにアクセスできました。設定した通りに 読み取り または 書き込み 可能か確認しておくとよいでしょう。
[6] ドライブレターを割り当てずにアクセスする場合は [スタート] - [ファイル名を指定して実行] を起動し、アクセス先の [\\サーバー名\共有名] を入力して OK します。
[7] 先に記載の通り、特定条件の環境下以外の場合は手動による認証が必要になります。
[8] 共有フォルダーにアクセスできました。
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