Windows 2019
Sponsored Link

NTP : NTPクライアントの設定2019/02/04

 
時刻同期のための NTP クライアントの設定です。
Windows 既定で [time.windows.com] に時刻同期するよう設定されているため、インターネット接続環境であれば、手動設定せずとも時刻同期されています。
また、設定したいコンピューターが Active Directory ドメイン環境の場合は、NTP クライアントとしての時刻同期は以下のように自動的に設定されているため、原則、変更不要です。
* ドメインコントローラーはドメインの PDC エミュレーターと時刻同期
* 子ドメインの PDC エミュレーターは親ドメインの PDC エミュレーター または ドメインコントローラーと時刻同期
* クライアントコンピューターはログオン先のドメインコントローラーと時刻同期
ワークグループ環境のコンピューターで、時刻同期先を既定から他のサーバーへ変更したい場合は以下のように変更できます。
[1] PowerShell を管理者権限で起動して設定します。
Windows PowerShell
Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved.

# 現在の時刻同期先サーバー確認
PS C:\Users\Administrator> w32tm /query /source 
time.windows.com,0x8

# 同期先サーバーを変更 (下例は [ntp.nict.jp])
# 数値の意味
# 0x01 : SpecialInterval
# 0x02 : UseAsFallbackOnly
# 0x04 : SymmetricActive
# 0x08 : NTP request in Client mode
PS C:\Users\Administrator> Set-ItemProperty -Path "HKLM:\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\w32time\Parameters" -Name "NtpServer" -Value "ntp.nict.jp,0x8" 

# Windows Time サービス再起動
PS C:\Users\Administrator> Restart-Service w32Time 

# 手動同期実行
PS C:\Users\Administrator> w32tm /resync 
再同期コマンドをローカル コンピューターに送信しています
コマンドは正しく完了しました。

# 状態確認
PS C:\Users\Administrator> w32tm /query /status 

インジケーター: 0 (警告なし)
階層: 2 (二次参照 - (S)NTP で同期)
精度: -23 (ティックごとに 119.209ns)
ルート遅延: 0.0174582s
ルート分散: 0.0272966s
参照 ID: 0x85F3EEF3 (ソース IP:  133.243.238.243)
最終正常同期時刻: 2019/09/23 1:28:20
ソース: ntp.nict.jp,0x8
ポーリング間隔: 9 (512s)
[2] Active Directory ドメイン環境で、フォレストルートのドメインコントローラーの時刻同期先が [Local CMOS Clock] (ハードウェアクロック) になっている場合は、時刻が徐々にずれていくことが想定されるため、同期先を他の時刻サーバーに変更する場合は以下のように設定します。
Windows PowerShell
Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved.

# ドメイン環境では [Type] は [NT5DS] になっている
PS C:\Users\Administrator> (Get-Item -Path "HKLM:\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\w32time\Parameters").GetValue("Type") 
NT5DS

# 同期先がハードウェアクロックになる場合は [Type] を [NTP] に変更して同期先を手動設定する
# この後の同期先サーバーの変更方法は [1] 参照
PS C:\Users\Administrator> Set-ItemProperty -Path "HKLM:\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\w32time\Parameters" -Name "Type" -Value "NTP" 
関連コンテンツ