Windows Server Failover Clustering (WSFC) を構成する2017/12/27 |
Windows Server Failover Clustering (WSFC) を構成します。
クラスター構成ノードは二台以上のサーバーを用意する必要があり、且つ それらは AD DS ドメインに参加している必要があります。
また、クラスター構成ノードは、クォーラム用とデータ用の最低限二つの共有ストレージをマウント可能である必要があります。
当例では以下のような環境を前提に進めます。
| +----------------------+ | +----------------------+ | [ AD DS ] |10.0.0.100 | 10.0.0.110| [ iSCSI Target ] | | fd3s.srv.world +-----------+-----------+ target.srv.world | | | | | | +----------------------+ | +----------------------+ | +----------------------+ | +----------------------+ | [ Cluster Node#1 ] |10.0.0.101 | 10.0.0.102| [ Cluster Node#2 ] | | rx-8.srv.world +-----------+-----------+ rx-9.srv.world | | | | | +----------------------+ +----------------------+ |
[1] | クラスターを構成する全ノードを iSCSI イニシエーターとして設定し、共有ストレージがマウント (または可能な状態に) しておきます。 なお、iSCSIイニシエーターの接続設定の際は、以下のように [複数パスを有効にする] にチェックを入れておきます。 |
[2] | クラスターを構成する全ノードでマルチパス I/O の設定をしておきます。[ツール] - [MPIO] を開きます。 |
[3] | [マルチパスの検出] タブに移動し、[iSCSIデバイスのサポートを追加する] にチェックを入れ [追加] ボタンをクリックします。 |
[4] | 再起動を促されるため、一旦再起動します。 |
[5] | 再起動後、iSCSIストレージが追加されていることを確認しておきます。 |
[6] | WSFC を構成します。
ここからは、クラスターを構成するノードのいずれかの一台で設定すれば OK です。(クラスター管理ツールをインストールしたノードであればどこでも OK) [ツール] - [フェールオーバークラスターマネージャー] を開きます。 |
[7] | 左ペインの [フェールオーバークラスターマネージャー] を右クリックし、[クラスターの作成] を開きます。 |
[8] | [次へ] をクリックします。 |
[9] | [サーバー名の入力] フィールドにクラスターノードとしたいサーバー名 または IPアドレスを入力し、[追加] ボタンをクリックします。すると以下のように [選択済みサーバー] に追加されます。全て追加したら次へ進みます。 |
[10] | 初回構成時は構成検証テストを実施しておいた方がよいでしょう。そのまま [次へ] をクリックして進みます。 |
[11] | 次へ進みます。 |
[12] | 次へ進みます。 |
[13] | 次へ進みます。 |
[14] | テストが完了するとレポートが表示されます。内容を確認して問題なければ [完了] をクリックし、次へ進めます。 |
[15] | [クラスター名] のフィールドには任意のクラスター名を入力し、アドレスのフィールドにはクラスターアクセス用IPアドレスを入力します。 |
[16] | 内容を確認して問題なければ次へ進めます。 |
[17] | クラスターの作成が完了したら [完了] ボタンをクリックして終了します。 |
[18] |
[フェールオーバークラスターマネージャー]管理画面で、作成したクラスターの状態が確認できます。
以上で WSFC の構成は完了です。
共有ストレージがクラスター構成ノード中のいずれかのノードでマウントされていることを確認しておきましょう。
さらに、マウントされているサーバーを再起動 または シャットダウンして、共有ストレージが他ノードへフェールオーバーされるかも確認しておきましょう。
なお、片方のノードのみダウンした場合はアクティブなノードにフェールオーバーするのみですが、メンテナンス等で全てのノードを停止させる場合は、以下の順序で停止・起動するようにします。
(1) パッシブノードを停止(2) アクティブノードを停止 (3) アクティブノード(最後にアクティブだったノード)を起動 (4) パッシブノードを起動 |
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