ライブマイグレーション2016/05/17 |
仮想マシンのライブマイグレーション機能の利用です。
ある KVM ホスト上で稼動している仮想マシンを、稼動させたまま別の KVM ホストに移動できます。
システムメンテナンス等で片方の KVM ホストを停止したい場合に、その上で稼動している仮想マシンを別の
KVM ホストに移動させ、仮想マシンを常に稼働させたまま 片側のシステムのメンテナンスをするといったことが可能になります。
前提として、2台の KVM ホストサーバー、および、 仮想マシンイメージを格納するストレージサーバーの、計 3台のサーバーが必要となります。
ここでは例として、以下のような環境でライブマイグレーションを実行します。 +----------------------+ | [ NFS Servver ] | | nfs.srv.world | | | +-----------+----------+ |10.0.0.30 | +----------------------+ | +----------------------+ | [ KVM Host #1 ] |10.0.0.21 | 10.0.0.22| [ KVM Host #2 ] | | +----------+----------+ | | kvm01.srv.world | | kvm02.srv.world | +----------------------+ +----------------------+ |
[1] |
仮想マシンイメージ格納用のストレージサーバーを構築しておきます。ストレージサーバーには
NFS,
iSCSI,
Ceph
など、ネットワーク共有できる仕組みであれば何でも OK です。
ここでは例として、NFS によるストレージサーバーを構築します。
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[2] |
2台の KVM ホストサーバーを準備し、両サーバーで同じディレクトリに NFS 共有ディレクトリをマウントしておきます。
ここでは例として [/var/kvm/images] に NFS 共有ディレクトリをマウントします。
また、DNS や ローカル hosts 等で、両サーバーが正常に名前解決できる必要があります。 |
[3] |
いずれか一方の KVM ホストサーバーで仮想マシンを作成し、起動しておきます。
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[4] | 以上の準備が整ったら、仮想マシンを作成して起動している KVM ホストサーバー上でライブマイグレーションを実行します。 成功すると、以下のようにもう片方の KVM ホストサーバーに仮想マシンがマイグレートされます。 |
root@kvm01:~# virsh list Id Name State -------------------------------------- 2 ubuntu running
root@kvm01:~#
root@kvm01:~# virsh migrate --live centos qemu+ssh://10.0.0.22/system root@10.0.0.22's password: # 接続先の root パスワード
virsh list Id Name State -------------------------------------- # 稼働中の仮想マシンは移動した
### マイグレーション先の KVM ホスト ### root@kvm02:~# virsh list Id Name State --------------------------------------- 1 ubuntu running # 元に戻す場合は同じように 相手先 KVM ホストのホスト名または IP アドレスを指定してマイグレーションを実行 root@kvm02:~# virsh migrate --live centos qemu+ssh://10.0.0.21/system root@10.0.0.21's password: virsh list Id Name State -------------------------------------- |
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