仮想マシン作成#12011/04/30 |
ゲストOSをインストールして仮想マシンを作成します。ここではホストOSと同じ Ubuntu 11.04 をインストールしてみます。 |
|
[1] | ここではネットワーク経由のテキストモードでインストールをすることにします。 直接コンソールからでも、リモートからPutty等のエミュレータ経由からでも実行できます。 また、デフォルトでは仮想マシンのイメージの保管場所(ストレージプール)は /var/lib/libvirt/images となっていますが、 ここでは別の場所に新たにストレージプールを作成して進めていくことにします。 |
# ストレージプールとするディレクトリ作成 root@dlp:~# mkdir -p /var/kvm/images root@dlp:~# virt-install \ -n www \ -r 2048 \ -f /var/kvm/images/www.img \ -s 20 \ --vcpus=2 \ --os-type linux \ --os-variant=virtio26 \ --network bridge=br0 \ --nographics \ --location='http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/dists/natty/main/installer-amd64/' \ --extra-args='console=tty0 console=ttyS0,115200n8' Starting install... # インストールが開始される
|
上で指定しているオプションの意味です。他にもいろいろあるので「man virt-install」で確認してみてください。 -n 仮想マシンの名前を指定 -r 仮想マシンのメモリ容量を指定 -f 仮想マシンのディスクの場所を指定 -s 仮想マシンのディスク容量を指定。単位はG --vcpus=
仮想マシンの仮想CPU数を指定
--os-type
ゲストOSのタイプを指定
--network=
仮想マシンのネットワークタイプを指定。
ここではゲストOSにブリッジ接続させたいため、「--network bridge=br0」とした。
br0 はインストールの項の[3]で設定したブリッジインターフェースを指定している。
物理マシンがNICを複数枚もっていて、且つブリッジインターフェースを複数設定しており、仮想マシンからも同様に複数の
ネットワークインターフェースを使いたい場合は、改行して複数指定する。
--nographics
グラフィクスを使わない
--location=
インストール元を指定
--extra-args=
インストール時にカーネルに渡すパラメータを指定
|
[2] | 後はテキストモードでインストール作業をするだけです。 インストールが完了すると、いつものように一旦再起動がかかり、以下のようにターミナル上にゲストOSのログインプロンプトが表示されます。 |
Ubuntu 11.04 www ttyS0 www login: # インストール中に設定したユーザーでログイン
|
[3] | ゲストOS側からホストOS側へのコンソールの切り替えは Ctrl + ] キーです。 ホストOS側からゲストOS側へのコンソールの切り替えは 「virsh console (ゲストの名前)」とコマンドをうちます。 |
narwhal@www:~$ # Ctrl + ] キーを押す root@dlp:~# # ホスト側のコンソールに切り替わった root@dlp:~# virsh console www # ゲストOS 'www' のコンソールに切り替え Connected to domain www Escape character is ^] # Enterキーを押す narwhal@www:~$ # ゲスト側のコンソールに切り替わった |
[4] | インストールしたゲストOSは作成直後のクリーンな段階で、後々仮想マシンを増やす時用のテンプレートとして、ディスクイメージをコピーしておけば便利です。
テンプレートとしてとっておいたディスクイメージから新たな仮想マシンを作成する場合は次項を参照ください。
|
root@dlp:~# # ホスト側のコンソール root@dlp:~# virt-clone --original www --name template --file /var/kvm/images/template.img Cloning www.img | 20 GB 01:39 Clone 'template' created successfully. root@dlp:~# ll /var/kvm/images/template.img -rwxr-xr-x 1 root root 21474836480 2011-04-30 17:47 /var/kvm/images/template.img* root@dlp:~# ll /etc/libvirt/qemu/template.xml -rw------- 1 root root 1293 2011-04-30 17:46 /etc/libvirt/qemu/template.xml |
[5] | 後は、作成したゲストOSにホストOS側と同様にネットワーク等の基本的な初期設定をしておきます。
|
[6] | ストレージプールを新たに追加したので定義しておきます。
|
root@dlp:~# mkdir /etc/libvirt/storage/ root@dlp:~# vi /etc/libvirt/storage/disk01.xml # 新規作成
<pool type='dir'> # 任意の名前 <name>disk01</name> <capacity>0</capacity> <allocation>0</allocation> <available>0</available> <source> </source> <target> # プールディレクトリ指定 <path>/var/kvm/images</path> <permissions> <mode>0700</mode> <owner>-1</owner> <group>-1</group> </permissions> </target> </pool> root@dlp:~# virsh pool-define /etc/libvirt/storage/disk01.xml Pool disk01 defined from /etc/libvirt/storage/disk01.xml root@dlp:~# virsh pool-start disk01 Pool disk01 started root@dlp:~# virsh pool-autostart disk01 Pool disk01 marked as autostarted root@dlp:~# virsh pool-list Name State Autostart ----------------------------------------- disk01 active yes root@dlp:~# virsh pool-info disk01 Name: disk01 UUID: 6bab4517-b0eb-0700-fd89-1ae15bd937ef State: running Persistent: yes Autostart: yes Capacity: 285.30 GB Allocation: 3.57 GB Available: 281.73 GB |
Sponsored Link |
|