KVM : 仮想マシンを作成する2019/01/18 |
ゲスト OS をインストールして仮想マシンを作成します。当例ではホスト OS と同じ SUSE Linux Enterprise Server 15 をインストールします。
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[1] | 当例では取得した SLES の iso イメージを /tmp 配下に配置して、テキストモードでインストールします。
直接コンソールからでも、リモートから Putty 等のエミュレータ経由からでも実行できます。 また、デフォルトでは仮想マシンのイメージの保管場所 (ストレージプール) は [/var/lib/libvirt/images] となっていますが、 当例では別の場所に新たにストレージプールを作成して進めます。 |
# ストレージプール ディレクトリ作成 dlp:~ # mkdir -p /var/kvm/images dlp:~ # virt-install \
Starting install...
--name sle15 \
--ram 4096 \ --disk path=/var/kvm/images/sle15.img,size=30 \ --vcpus 2 \ --os-type linux \ --os-variant sle15 \ --network bridge=br0 \ --graphics none \ --console pty,target_type=serial \ --location /tmp/SLE-15-Installer-DVD-x86_64-GM-DVD1.iso \ --extra-args 'console=ttyS0,115200n8 serial' # インストールが開始される
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上例で指定しているオプションの意味です。その他多数のオプションは [man virt-install] で確認可能です。
--name
仮想マシンの名前を指定
--ram
仮想マシンのメモリ容量を指定。単位は M
--disk path=xxx ,size=xxx
[path=] で仮想マシンのディスクの保管場所を指定 ( デフォルトは [/var/lib/libvirt/images] 配下 )
--vcpus[size=] で仮想マシンのディスク容量を指定。単位は G
仮想マシンの仮想 CPU 数を指定
--os-type
ゲスト OS の OS タイプを指定
--os-variant
ゲスト OS の種類を指定
--network# osinfo-query os で指定可能な種類を確認可能
仮想マシンのネットワークタイプを指定。
ここではゲスト OS にブリッジ接続させたいため、[--network bridge=br0] としている。
br0 はインストールの項の [2] で設定したブリッジインターフェースを指定している。
物理マシンがNICを複数枚もっていて、且つブリッジインターフェースを複数設定しており、仮想マシンからも同様に複数の
ネットワークインターフェースを使いたい場合は、改行して複数指定する。
--graphics
グラフィクスを指定。[none] 指定でグラフィックスを使用しない。
--console
コンソールタイプを指定
--location
インストール元を指定
--extra-args
インストール時にカーネルに渡すパラメータを指定
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[2] | インストーラー起動後はテキストモードでインストール作業を進めます。テキストモードも基本は GUI と同様ですのでインストール過程は割愛します。 インストールが完了すると、一旦再起動がかかり、以下のようにターミナル上にゲスト OS のログインプロンプトが表示されます。 |
Welcome to SUSE Linux Enterprise Server 15 (x86_64) - Kernel 4.12.14-25.25-default (ttyS0). eth0: 10.0.0.204 fe80::5054:ff:feff:cfce linux-6am4 login: |
[3] | ゲスト OS 側からホスト OS 側へのコンソールの切り替えは Ctrl + ] キーです。 ホスト OS 側からゲスト OS 側へのコンソールの切り替えは [virsh console (ゲストの名前)] とコマンドを入力します。 |
linux-6am4:~ #
dlp:~ # # Ctrl + ] キー dlp:~ # # ホスト側のコンソールに切り替わった virsh console sle15 # ゲストOS [sle15] のコンソールに切り替え Connected to domain sle15
Escape character is ^]
linux-6am4:~ # # Enter キー # ゲスト側のコンソールに切り替わった
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[4] | 作成した仮想マシンは容易に複製可能です。 |
dlp:~ # virt-clone --original sle15 --name template --file /var/kvm/images/template.img
Allocating 'template.img' | 30 GB 00:00:02
Clone 'template' created successfully.
# ディスクイメージ dlp:~ # ll /var/kvm/images/template.img -rw------- 1 root root 2835087360 Jan 18 19:09 /var/kvm/images/template.img # 定義ファイル dlp:~ # ll /etc/libvirt/qemu/template.xml -rw------- 1 root root 3681 Jan 18 11:09 /etc/libvirt/qemu/template.xml |
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