Debian 10 Buster
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KVM : SPICEサーバーの設定2019/07/23

 
SPICE ( Simple Protocol for Independent Computing Environment ) で、仮想マシンにリモート接続できるようにします。 接続先ホストが待ち受けるのではなく、KVM ホスト側で仮想マシンへの接続を待ち受けるため、 接続先の仮想マシンのネットワークはつながっていなくとも、KVM ホストさえネットワークにつながっていれば仮想マシンへリモート接続できます。
[1] KVM ホスト側で既存の仮想マシンの xml ファイルを編集して SPICE 対応で起動します。 当サイトの仮想マシン作成例に場合、グラフィクスなしで作成しているため以下の変更のみで OK ですが、グラフィクスありで作成した場合は、xml ファイル中の、<graphics>~ と <video>~ のセクションは削除して以下の変更をします。
# 仮想マシン [debian] の設定編集

root@dlp:~#
virsh edit debian
<domain type='kvm'>
  <name>debian</name>
  <uuid>bd02b063-1330-4796-8c7e-8354a93eb0e3</uuid>
  <metadata>
    <libosinfo:libosinfo xmlns:libosinfo="http://libosinfo.org/xmlns/libvirt/domain/1.0">
  .....
  .....
    # 適当に下の方に以下を追記
    # [passwd=***] は任意の接続パスワードを設定
    # [slot=***] は他と重複しない数字を指定)
    <graphics type='spice' port='5900' autoport='no' listen='0.0.0.0' passwd='password'>
      <listen type='address' address='0.0.0.0'/>
    </graphics>
    <video>
      <model type='qxl' ram='65536' vram='32768' heads='1'/>
      <address type='pci' domain='0x0000' bus='0x00' slot='0x07' function='0x0'/>
    </video>
    <memballoon model='virtio'>
      <address type='pci' domain='0x0000' bus='0x00' slot='0x06' function='0x0'/>
    </memballoon>
  </devices>
</domain>

Domain debian XML configuration edited.

# 仮想マシン起動

root@dlp:~#
virsh start debian

Domain debian started
[2]
以上で SPICE 対応での仮想マシン起動は完了です。SPICEクライアントからの接続は次項を参照ください
[3] なお、仮想マシン作成時から SPICE を有効にしたいのであれば、以下のように指定します。 Windows のようにインストールに GUI が必須な OS をインストールする際に、KVM ホストマシンに GUI 環境を用意しなくとも、SPICE 有効で起動すればインストールできます。
root@dlp:~#
virt-install \
--name Win2k19 \
--ram 6144 \
--disk path=/var/kvm/images/Win2k19.img,size=100 \
--vcpus=4 \
--os-type windows \
--os-variant=win2k19 \
--network bridge=br0 \
--graphics spice,listen=0.0.0.0,password=password,keymap=ja \
--video qxl \
--cdrom /tmp/Win2019_JA-JP.ISO
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